SoftEther VPN Clientのセットアップ
MacおよびLinuxでのSoftEther VPNを利用するための手順
SoftEther VPN Clientのインストール
MacおよびLinuxのどちらも基本的な手順は同じ。手順は以下のとおり。
事前準備
Macのみ以下の二つが必要。ただし,もともと入っている可能性がある?あとからでいいかも。
- XcodeのCommand Line Toolsをインストール
- TunTapをインストール
Clientのインストール
-
SoftEther ダウンロードセンターからSoftEather Clientをダウンロード
-
解凍する。コマンドの場合は以下
$ tar xvf softether-vpnclient-{version}.tar.gz
-
vpnclientというフォルダへ移動して
make
ライセンスの同意を求められるのですべて1
と入力 -
ビルドされたvpnclientフォルダを/usr/localに移動
$ cd ../
$ sudo mv vpnclient /usr/local/
- パーミッション変更
$ cd /usr/local
$ sudo chown -R root:root vpnclient
$ cd vpnclient
$ sudo chmod 600 *
$ sudo chmod 700 vpncmd
$ sudo chmod 700 vpnclient
- vpncmd の check コマンドによる動作チェック
$ cd vpnclient
$ sudo ./vpncmd
vpncmd コマンド - SoftEther VPN コマンドライン管理ユーティリティ
SoftEther VPN コマンドライン管理ユーティリティ (vpncmd コマンド)
Version 4.34 Build 9745 (Japanese)
Compiled 2020/04/05 23:39:56 by buildsan at crosswin
Copyright (c) SoftEther VPN Project. All Rights Reserved.
vpncmd プログラムを使って以下のことができます。
1. VPN Server または VPN Bridge の管理
2. VPN Client の管理
3. VPN Tools コマンドの使用 (証明書作成や通信速度測定)
1 - 3 を選択: 3
VPN Tools を起動しました。HELP と入力すると、使用できるコマンド一覧が表示できます。
VPN Tools>check
Check コマンド - SoftEther VPN の動作が可能かどうかチェックする
---------------------------------------------------
SoftEther VPN 動作環境チェックツール
Copyright (c) SoftEther VPN Project.
All Rights Reserved.
この動作環境チェックツールを実行したシステムがテストに合格した場合は、SoftEther VPN ソフトウェアが動作する可能性が高いです。チェックにはしばらく時間がかかる場合があります。そのままお待ちください...
'カーネル系' のチェック中...
[合格] ○
'メモリ操作系' のチェック中...
[合格] ○
'ANSI / Unicode 文字列処理系' のチェック中...
[合格] ○
'ファイルシステム' のチェック中...
[合格] ○
'スレッド処理システム' のチェック中...
[合格] ○
'ネットワークシステム' のチェック中...
[合格] ○
すべてのチェックに合格しました。このシステム上で SoftEther VPN Server / Bridge が正しく動作する可能性が高いと思われます。
コマンドは正常に終了しました。
Clientの起動
Mac
以下で起動
$ sudo ./vpnclient start
Linux
Clientをsystemdサービスへ登録し,自動起動設定を行う。
- vpnclient.serviceファイルを作成
$ sudo vim /etc/systemd/system/vpnclient.service
以下のように記述
[Unit]
Description=SoftEther VPN Client
After=network.target network-online.target
[Service]
ExecStart=/usr/local/vpnclient/vpnclient start
ExecStop=/usr/local/vpnclient/vpnclient stop
Type=forking
RestartSec=3s
[Install]
WantedBy=multi-user.target
- systemctlコマンドでサービスの開始と有効化
$ sudo systemctl start vpnclient
$ sudo systemctl enable vpnclient
active(running)
と表示されていることを確認
$ sudo systemctl status vpnclient
- 再起動後にサービスが有効になっているか確認
$ systemctl list-unit-files --type=service | grep vpn
SoftEther VPN Clientの設定
Mac,Linux共通。CUIによって設定する。コマンド一覧は[2]
- VPN Clientへの接続
$ cd /usr/local/vpnclient
$ sudo ./vpncmd
vpncmd コマンド - SoftEther VPN コマンドライン管理ユーティリティ
SoftEther VPN コマンドライン管理ユーティリティ (vpncmd コマンド)
Version 4.34 Build 9745 (Japanese)
Compiled 2020/04/05 23:39:56 by buildsan at crosswin
Copyright (c) SoftEther VPN Project. All Rights Reserved.
vpncmd プログラムを使って以下のことができます。
1. VPN Server または VPN Bridge の管理
2. VPN Client の管理
3. VPN Tools コマンドの使用 (証明書作成や通信速度測定)
1 - 3 を選択: 2
接続先の VPN Client が動作しているコンピュータの IP アドレスまたはホスト名を指定してください。
何も入力せずに Enter を押すと、localhost (このコンピュータ) に接続します。
接続先のホスト名または IP アドレス:
VPN Client "localhost" に接続しました。
VPN Client>
- 仮想LANカードの作成,有効化(LANカード名はなんでも)
VPN Client>NicCreate lan_vnic
VPN Client>NicEnable {先程設定したLANカード名}
- 接続設定の作成
VPN Client>AccountCreate
AccountCreate コマンド - 新しい接続設定の作成
接続設定の名前: vpn_to_lab
接続先 VPN Server のホスト名とポート番号: {ホスト名:ポート番号}
接続先仮想 HUB 名: {HUB名}
接続するユーザー名: {ユーザ名}
使用する仮想 LAN カード名: {2で設定したもの}
コマンドは正常に終了しました。
- パスワード認証の設定
VPN Client>AccountPasswordSet
AccountPasswordSet コマンド - 接続設定のユーザー認証の種類をパスワード認証に設定
接続設定の名前: vpn_to_lab
パスワードを入力してください。キャンセルするには Ctrl+D キーを押してください。
パスワード:
確認入力 :
standard または radius の指定: standard
コマンドは正常に終了しました。
参考
[1] 筑波大学大学院研究プロジェクト SoftEther VPN
[2] 6.5 VPN Client の管理コマンドリファレンス
[3] MacでSoftEther VPN Clientを使う
[4] ubuntu18.04にSoftEther VPN Clientをインストール
[5] SoftEtherでVPN環境を作ろう